今週の月曜日に関塚さん、小倉さん、里内さん、藤原さんのチームロンドンの退任が発表され、コーチから内部昇格となった長谷部さんを新監督として迎えることになりました。この監督交代については色々な意見が飛び交っていますが、僕としては妥当かなと思います。結果どうこうよりも課題が全く改善されなかったので。まあ、関塚さんのサッカーについては色々と書いてきたんで、この件については終わりで。

さて、今週末の試合は長谷部新監督の初陣となる横浜FC戦。長谷部さんの手腕についてと選手のメンタル面についてなどなど期待している人と不安に思う人と様々かと思います。僕は昨日、一昨日と二日連続でユナパに行きましたが、雰囲気はよかったですし、僕自身はそこまで心配はしていません。トレーニングを見ていて、長谷部さんのやりたいこと(守備について)は多少見えたので、それについては後ほど。

さて、次の相手の横浜FCですが、前回対戦から監督が変わっています。まあ、そこまでやり方は変わってないと思いますが、一応プレビューを書いてみようと思います。

ではでは

メンバーと布陣

前節の北九州戦のメンバーです。オーソドックスな442。後ろの組み合わせは基本これなので、変わらないかなと。前回対戦では出場していた横浜FCの攻撃の中心である寺田選手が負傷ということで中里選手がDMに。恐らく、寺田選手は今週末の試合にも間に合わないと思います。とはいえ、前線のハイタワー2トップはとても驚異。特にイバ選手はシュートテクニックが高い選手ですし、タイミングよく上がってこれる両SBなど注意すべき選手はちらほら。

攻撃

横浜FCの後ろのビルドアップはそのまま4バックで行われますが、特徴的なのは前の選手のポジショニング。SHの選手が中に絞り、4222のような形に。

これの利点としてはSBの走路を作りやすいというのが1つあるのですが、横浜FCの狙いとして縦パスで相手の2列目と3列目のライン間を使おうというのがあるので、そのためにSHを絞らせるんですね。

SHだけではなくFWも

SHDM間にSHを、DMDM間にFWと二列目の選手間の距離を広げて縦パスを入れて、そこからの前進を狙うのが今の横浜FCの攻撃の特徴のようです。

まあ、この北九州のスライドと横圧縮が甘いのもあって、この試合ではすんなりと横浜が前進できていたので、ジェフとしても以前のように横幅をしめられず、スライドを怠るとやられると思いますので、そこはしっかりと修正しないといけないですね。長谷部さんに変わってどうなるのか注目して見てみたいですね。

守備

守備は442。プレスラインは高めで、FWのスイッチの入れ方で後ろの守備が決まってきます。ただ、前から行く分、少し間延びしやすい傾向にあるのかなと。あとはジェフの守備でもよく見られるSHの寄せ方の怪しさもあるので、付け入る隙はあると思います。まあ、守備のやり方はこんな感じでオーソドックスなのでこれくらいで。

最後に

さて、最後は長谷部さんが監督となって初めての練習となった昨日と、一昨日の練習を見てきてそれで少し見えてきた部分があったのでそれに関するアレコレを話そうかなと。(試合当日はやり方は変わってる可能性がありますので、ふーんぐらいの感じで読んでいただければ幸いです。)

長谷部さんはジェフのホームページに載っているコメントの通りで、初日の練習からまず守備ついての練習を行っていました。寄せ方の部分、コースの切り方、スイッチ&ディレイの意識付けなどなど。あとはクロスからの失点も続いていたので、そこの対応の仕方の確認など関塚さん体制の頃のサッカーで気になっていたところに目をつけてトレーニングを行っていたと思います。所々でプレーを止めさせて指導をされていたのですが、一つ一つ細かい所をイメージさせやすいようにわかりやすく説明されていて、練習自体は充実していたと思います。

予想される戦い方は、トレーニングを見た感じだと5バックから442に戻すのではないかと思っています。そして、スイッチ&ディレイの意識付けをさせた要因としては恐らく442のゾーンプレスをやりたいからなのかなと。FWの選手にはファーストディフェンスについての指導をしていましたし、かなりプレスラインは高く設定させている感じはありました。ホームページのコメントでも「奪いきって前に行くまでが守備」とおっしゃっていたので、ゾーンプレスから奪う→そこからのカウンターはまず1つの形として目指しているのかもしれません。ゾーンプレスなので、関塚さん体制の頃に起こっていたような勝手に前後分断現象が起きないように、ファーストディフェンダーだけではなく、後ろの選手たちも連動しなければならないので、そこをしっかりとできるかどうかはポイントかなと(スライドの意識付けはさせていました)。あとは、これも根強い課題であるSHの寄せ方、横圧縮サボりを改善できるかどうかがかなり鍵になってくるかなと思います。ただ、以前と比べて組織的になっていく可能性はあるので、まず結果は出なくとも内容的な部分や組織の部分をフォーカスしつつ、見守っていけたらいいかなと思います。

まあ、やるべきことは本当にたくさんで、かなりキツい状況の中での長谷部さんにバトンタッチという形になりました。とりあえずはチームとして組織として戦えるように仕込めるものはどんどん仕込んでほしいのですが、守備に関しては本当に土台も無いに等しい状況で、構築不足が見られることもあるかもしれません。なので、初陣である今週末の横浜FC戦は今後の方向性をまずはしっかり示せればなと思っています(この焼け野はら状態で結果出せと言うのはちょっとね…)。

今回は以上です。

ほいじゃまた!